Tokyo Wind Symphony Orchestra 

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東京吹奏楽団 クリスマスコンサート2007

Tokyo Wind Symphony Orchestra X'mas Concert 2007

2007年12月12日(水)
文京シビック  大ホール

開場18時30分 開演19時

指揮 時任 康文

プログラム
第1部 
作曲家からのおくりもの

碧空 / 服部 隆之
吹奏楽のための奏鳴曲 / 團 伊玖磨
バレエ音楽『三角帽子』より
「隣人たちの踊り」「粉屋の踊り」
「終幕の踊り」/ ファリャ



第2部 
東吹(とうすい)からのおくりもの

威風堂々 第1番 / エルガー
クリスマス・フェスティバル / アンダーソン
パイレーツ・オブ・カリビアン
《呪われた海賊たち》/ バデルト
エル・クンバンチェロ / エルナンデス


全席自由 
一般 3,500円 / 高校・大学生 2,000円 /小・中学生 1,000円

【クリスマス特別 親子ペアチケット / ペアで2,000円】
※先着200組様(前売販売のみ)

[お問い合わせ]
■東京吹奏楽団事務局 03-5287-2050
■(株)グローバル 03-5389-5111
■チケット専用メール tousui2007@gmail.com

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コンサートの聴き所

Hearing place of concert

今回のコンサートは、ご家族で楽しんでいただけるような親しみやすい曲目をそろえた、クリスマスコンサートにしました。
 
また管楽器の体験コーナーや音楽グッズプレゼントと嬉しいイベントも同時開催します。
 
音楽に親しみ吹奏楽に興味をいだく方が増える事を、東京吹奏楽団では願っています。
 
第一部では幻の名曲、團 伊玖磨 吹奏楽のための奏鳴曲を演奏します。
諸事情のため、初演以来演奏される事のなかったこの曲にスポットを当てます。日本の吹奏楽界の財産とも言えるこの曲を是非お聴き下さい。

オープニングに2005年に作曲された服部隆之氏初の吹奏楽オリジナル作品「碧空」は航空自衛隊創立50周年を記念して防衛省(当時防衛庁)より委嘱された作品。
 
日本でプロ吹奏楽団最古の歴史を誇る東吹は、日本の吹奏楽界が発展するよう多くの作曲家に、吹奏楽のためのオリジナル作品を委嘱してきました。

團 伊玖磨氏の「吹奏楽のための奏鳴曲 」は1976年東京吹奏楽団12月の第26回定期演奏会のために委嘱された作品です。日本が世界に誇る大作曲家の團 伊玖磨氏の作品をお楽しみ下さい。
新旧の吹奏楽の為のオリジナル作品を堪能していただきたい。 

三角帽子は原曲はオーケストラの作品ですが、吹奏楽にアレンジされ大人気の曲です。吹奏楽ファンなら一度は聴いたことがあるこの曲をお楽しみいただけるでしょう。

第二部はクリスマス・コンサートということで普段、吹奏楽のみならずなかなか音楽会に馴染みのない方々、お子さん方にも楽しめるよう、色々なジャンルの音楽を聴いていただき、是非音楽を身近に感じていただけるよう工夫したプログラムです。

どの曲も一度は聴いたことがある曲です。ご家族でお楽しみ下さい。

東吹では学校での音楽鑑賞教室にも力を入れています。生徒さんたちに評判の良い曲を選択しました。

曲目解説

Number decoding

碧空(へきくう)/ 服部 隆之
 今年、公開され記録的大ヒットとなった映画「HERO」の音楽を担当するなど、様々なジャンルで活躍中の作曲家、服部隆之氏の初の吹奏楽作品「碧空」は航空自衛隊航空中央音楽隊創立50周年記念依嘱作品として作曲されました。
 氏自身の解説冒頭に「ファンファーレとともに、飛行機が離陸します。さあ!大空への旅の出発です。~」とあり、その情景が巧く表現されています。サブタイトルの「au ciels bleu」はフランス語で「青空 へ」という意味です。 

吹奏楽のための奏鳴曲(そうめいきょく)/作曲 團 伊玖磨 編曲 時松 敏康
 この作品は、東京吹奏楽団の委嘱により作曲されたオリジナル作品で、1976年12月の第26回定期演奏会(東京文化会館)において山本正人の指揮により初演された。諸事情により長い間演奏されず幻の曲とされてきた。吹奏楽への編曲は作曲者の信頼の厚い時松敏康氏によるもの。

 初演プログラムに團は「ソナタはピアノやヴァイオリンなど小さい楽器のために沢山の曲がありますが、もとはソナーレと言って“演奏する”という意味ですので、今回この題名を用いることにしました。第1楽章はソナタ形式を重んじた楽章で、沖縄の旋律を用いました。この音階はインドのヒンズー教音楽に由来するものです。
 第2楽章は葬送曲の副題をもつ楽章です。日本には葬送曲の名をもつ音楽は少ないようですが、今回は吹奏楽による葬送曲として書きました」と記している。

*奏鳴曲=ソナタ

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初演の1976年12月、第26回定期演奏会 のプログラム表紙 

~團先生との出会い~ 時松 敏康

 團先生との出会いは当庁(警視庁音楽隊)四代隊長、斉藤高順(たかのぶ)さんからの紹介によったのですが、團・斉藤両先生を始め計14名が戸山学校に軍楽生徒として入隊したのですが、卒業時にはその内の一人、芥川也寸志さんが優等生として表彰されました。

 戦後、再び東京音楽学校(現東京芸術大学)に戻った彼らはそれぞれ音楽の未知で活躍し、團・芥川・斉藤さんらは作曲家として、その内斉藤先生は航空自衛隊音楽隊長から警視庁音楽隊長へ帰られました。その縁で確か昭和51年頃の秋に「誰か吹奏楽編曲者を紹介して・・・・」と話があったそうで「それなら警視庁音楽隊に一人居るよと君を推薦して置いたから・・・」 との事で團先生とのおつきあいが始まりました。

 始めは「最初のほうが出来たら僕に見せてくれ」との事でしたがその直後「後は直接東吹に渡して良い・・・」 との事で書き上げたのが「吹奏楽のための奏鳴曲」でした。

 それから半年後、再び團先生から「義弟の会社の工場の吹奏楽団が定期をやるので一曲書いてほしいと言ってき たので、また頼む」とのこと。この時の曲は「ブラスオーケストラのための行列幻想」で演奏会では團先生自身が指揮をされそのCD付きで総譜パート付きで音楽之友社から出版されました。

 以後数曲團さんのお手伝いをしてきましたが、若くしてなくなられたのが残念です。

時松 敏康  

時松敏康氏の略歴 
昭和26年 警視庁入隊
昭和30年 警視庁音楽隊にフルート奏者として入隊
平成3年  警視庁音楽隊副隊長として退職



バレエ音楽『三角帽子』より
「隣人たちの踊り」「粉屋の踊り」「終幕の踊り」/ ファリャ
 作曲者のファリャは、近代スペイン音楽の門戸を開いた功労者です。彼の先輩であるアルベニスやグラナドスは、スペインの民族音楽をほとんどそのままの姿で使いましたが、ファリャは、ハンガリーのバルトークのように、スペインの民謡や土俗的な舞曲を細かく分析して、その精髄を生かした音楽を作曲しました。そのようなところが、彼の音楽を国際的にした理由といえます。
 このバレエは、アラルコンの小節「三角帽子」をもととしたもので、好色な代官が権力をかさに着て、美しい粉屋の女房をものにしようとするのですが、反対にさんざんな目に遭わされるという物語です。“三角帽子”とは代官のかぶる、権力の象徴となっている帽子のことです。
 初演は1919年7月22日にロンドンのアランブラ劇場でアンセルメの指揮で行われ、大成功を収めました。
本日は〈近所の人たちの踊り〉セギディーリャ、〈粉屋の踊り〉ファルーカ、〈終幕の踊り〉ホタ、を演奏します。
※セギディーリャ、ファルーカはアンダルシア地方の民族舞踏。ホタは北部スペインの民族舞踏で、急速な3拍子の音楽。

威風堂々 第1番 / エルガー
 作曲者のエドワード・エルガー(1857~1934)はイギリスの作曲家、指揮者で今年2007年は生誕150年にあたります。 経済的な事情で専門的な教育を受ける事ができませんでしたが、独学で作曲法を修得し様々な音楽に触れ(特にシューマン、ワーグナーに強い影響を受ける)近代イギリスを代表する作曲家となりました。47歳の時にナイトに叙され74歳の時には准男爵にも叙されています。また67歳には“国王の音楽師範”の称号も得ていてイギリス王室、国民から深く愛された作曲家です。 

 もともとは管弦楽の為の行進曲で1番から5番まで全部で5曲あります。(6曲目は未完)この第1番は1901年に作曲され、熱狂した聴衆が何度もアンコールしたという逸話が残っています。中間部の旋律は特に有名で後にエドワード7世の要望で歌詞がつけられました。「希望と栄光の国」という名前で第2の国歌として愛されていて威風堂々というとこのメロディを思い浮かべる人も多いと思います。

クリスマス・フェスティバル / アンダーソン
 アンダーソン(1908~1975)はクラシックをより親しみ易い形にした“セミ・クラシック”という分野で活躍した作曲家、指揮者で、名門ハーバード大学で学びその後ボストンとニューヨークで活躍しました。今でもボストン交響楽団はシーズンオフには「ボストンポップス」として、またニューヨークフィルハーモニックは同じく「ニューヨークポップス」として通常のクラシック演奏会では取り上げない、いわゆる“セミ・クラシック”の演奏をしていますが、彼はそうした演奏会の為の作、編曲を行って人気を博しました。旋律は叙情的で美しくリズムはタンゴやサンバ、ラグタイム、ジャズ等の要素を取り入れ、また楽器の音色を独創的に用いたり、タイプライターや紙ヤスリなどを楽器として扱い楽しい作品に仕上げています。 
 「クリスマスフェスティバル」は文字通りクリスマスソング曲をアレンジしたもので、もろびとこぞりて~ひいらぎかざろう~世のひと忘るな~ウェスチェスラスのよい王様~あめにはさかえ~きよしこの夜~ジングルベル、以上7曲が次々に登場します。

A merry Christmas!!

パイレーツ・オブ・カリビアン 《呪われた海賊たち》/ バデルト
 2003年に公開されたこの映画は、ディズニーランドの人気アトラクションのひとつ「カリブの海賊」をモチーフに、愛、冒険、そして友情を描いて大ヒットした。主演のジョニー・デップは、この作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。

 2006年夏には、続編『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』が公開され、大きな話題となり、またシリーズ完結編『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』は、2007年5月に公開され記憶に新しい。

エル・クンバンチェロ / エルナンデス
 エル・クンバンチェロとは「クンバ(口の広いさかずき)をたたく人」というような意味。

作曲者ラファエル・エルナンデス(1900頃~1965年)には2000曲を越す作品があると言われている。 代表作にはこの他「カチータ」「ルンバ・タンバ」などがある。

時任康文氏インタビュー

Interview

一問一答インタビュー 

聞き手:東京吹奏楽団フルート奏者、副楽団長 槇本 吉雄

★槇本
「時任さんとのお付き合いはもう14、5年になるかと思います。今年も7月に一度指揮をして頂いておりますが、 東吹をどのようにお思いでしょうか?」

●時任氏
「いつも感じておりますが、素晴らしい吹奏楽団です。
しっかりとした東吹サウンドを持ち、音楽的に吹奏楽を演奏する意識の高さを感じます。」 

★槇本
「先の質問と関係があるとは思いますが、指揮をされていて他の吹奏楽団との違いを何か感じますでしょうか?」

●時任氏
「他にも素晴らしい団体はありますが、東吹には大人を感じます。最近の流行のものをガンガン演奏するというよりは、 アレンジものや吹奏楽の名曲をじっくりと聴かせるタイプなのかもしれません。」

★槇本
「今回は東吹にとっては初めてのクリスマス・コンサートです。演奏以外でも様々な催しを企画していますがそのことについての感想は?」

●時任氏
「私も初の試みですが、吹奏楽の可能性として色々と企画する事は良い事ですし、やらなければいけない事だと思います。 プロとしてお客さんを良い気持ちにし、満足させなければいけませんので、最大限のアイデアや努力を惜しまず、トライしてもらいたいと思います。」

★槇本
「今回団員は勿論いいコンサートになるよう頑張っておりますが、時任さんからいらして頂くお客様に何かお話いただきたいのですが・・」。

●時任氏
「とにかく12日は文京区に足を運んでいただき、東吹の魅力を感じて欲しいと思います。 
コンクール等ではなかなか味わえない吹奏楽の新たなる魅力や、音楽的なサウンドを是非聴いていただきたい。 私も含め、団員一同心を込めて演奏してみたいと思います。ご期待下さい!」